バラエティ班はテレビセットのフロア装飾をメイン事業としており、業界内では「サンプレート」（通称サンプレ）と呼ばれる塩ビプレート商品のレンタル・販売などを行っております。
フロア装飾ということもあり、テレビ画面に映らないかと思いきや、意外とフロアは映っているのです。それにフロアということはセットの基礎でもあり、サンプレートの位置や敷き込む枚数を間違えるとセットが立たない事態に陥るので、責任は重大です。また、フロアといっても平坦ではなく、高低差もあれば、セット側面の化粧もありますし、変形の形（円形や曲線）の計算も必要です。
サンプレートへの化粧シート装飾、出力シート貼り込みなど、意外と奥が深い仕事です。
業務内容としては、デザイナーとセット打ち合わせ→準備→納品→引き取りメンテナンスとシンプルですが、繁忙期になると番組数も増えるので、貸し出すサンプレートの在庫管理や、納品スケジュールの設定などセット業務だけでなく、進行運営に関しても把握が必要です。
主にレンタル業務がメインですが、現場での施工も行います。シンプルな商品なだけに加工の幅が広く、仕事を通じて経験を重ねていく事により知識や理解力が深まり、仕事への面白さが増していきます。商品の歴史は長く製品自体は変わっていませんが、それを扱う我々は日々新しい感性を求められていきます。
現在はフロア装飾に限らず、小道具のレンタル等、その他美術面においても力を入れ、様々な視点から番組作りに携わることを目指しております。

建具、硝子のくくりでドラマ制作に携わっています。建物の中の出入り用ドア、各部屋の窓などの硝子の施工が中心です。透明ガラスの目隠し用のフィルム施工などもその１つです。
ドラマによって建物も窓の形も変わるので、施工と言っても容易に取り換えられるように施工をしなければなりません。安全且つより本物に見えるように、というのも重要になります。
与えられた時間や場所、製作費は無限ではありません。そして私たちが作っているものは直視されるものではありません。あくまでもテレビの中に映っている画を作っていくのです。
そういった意味でここの人達は見せかけるプロの集まりだと思っています。